今年の夏は大量に読書ができたので、読んでよかった「仕事に役立つビジネス書」をまとめていきます。
「20〜30代の働き盛りの人」「40代以降の管理職な人」にとって役立つような本ばかりです。
気になる本があったら、速攻でゲットしましょう!
もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全
コミュニケーションにおける多くの悩みはこの1冊ですべてが解決します。
炎の講演家、鴨頭嘉人(かもがしらよしひと)氏の著書、「コミュニケーション大全」を読了しました。
「コミュニケーション大全」というタイトルだけあって、本書は人とのコミュニケーションにおける多くの問題の解決法を、実例に基づいて体系化された書籍です。
本書では、そういった「うまく話さなくては…」という、間違ったマインドが「あなたの思いが伝わらない大きな原因」だと述べられてます。
びっくりするかもしれません。
もう人間関係で悩まない!コミュニケーション大全
「うまく話せるようになりたい」と思っているところに、講師の僕からは何度も、「うまく話そうとすること、禁止!」と言われるのです。
うまく話そうとするとあなたの想いが伝わらなくなるからです。
本書では、たとえ良い話ができたとしても、日頃の言動が一致していなければ、本当の意味は伝わらないと解説されています。
コミュニケーションや人前で話をすることで悩んでいる人にとっては、救世主のような一冊です。
お客様が教えてくれた「されたい」営業
「されたい営業」が実践できれば、誰もがトップ営業パーソンになれることは間違いないでしょう。
まずは顧客がどんな営業をされたら、「かゆいところに手が届くね!それそれ!それを待ってたのよ!」と喜んでいただける営業ができるのでしょうか。
そんな、モヤッとした「されたい営業」というスキルを見事に言語化している書籍があります。
セレブリックスの今井さんの著書である『されたい営業』です。
本書で調査されたアンケートでは、約80%の顧客が営業マンに対して役立つ情報提供を求めていると回答したそうです。
これは商談において、良い情報をギブの精神がどのように役立つのかを解明するために用意した質問です。
お客様が教えてくれた「されたい」営業
結果は予想通り80.6%の方が「ややそう思う」以上を選びました。
「どちらとも言えない」を含めると98.2%に達するため、お客様にとっての役に立つ営業パーソンというポジションを築くにはこうした購買者の関心ごとがある情報を届けることが有効だとわかります。
顧客にとって「役に立つ営業マン」とは、日頃から様々な情報提供をしているものです。特に新規開拓営業においては、GIVEなくして顧客との信頼関係を結ぶことは難しいです。
どんな営業をされれば、自分自身が買いたくなるのか?
そんな営業の原点を思い出させてくれる一冊です。
「静かな人」の戦略書|騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する方法
「静かな人」の戦略書(ジルチャン氏著書)では、積極的な「外向型タイプ」ではなく、引っ込み思案な「内向型タイプ」の人こそ、大きなポテンシャルを秘めていると書かれています。
もしかしたら自分は「内向型タイプ」かもしれないと思った人は、絶対に読むべき一冊です。今すぐ購入しましょう。
控えめで謙虚な「内向型タイプ」の人には、以下の3つの特徴があるそうです。
- 自分の弱点や自分に欠けているものを知っている
- 個人の利益よりもチームの利益を優先する
- 常に勉強と練習を怠らない
日頃から、自分に足りないものに敏感になっているからこそ、弱点を補うためにひたむきに努力をする。
自分一人で目立って勝つよりも、みんなで結果を出して幸せになる。だからこそ、チーム全体を一番に優先して考える。
控えめで謙虚な内向型リーダーが読むことで、もっと自分に自信が持てるようになれる、そんな一冊です。
職場のウェルビーイングを高める|1億人のデータが導く「しなやかなチーム」の共通項
書籍「職場のウェルビーイングを高める」には、共に働く人や、組織全体を生き生きと活性化させる為には、中間管理職にこそ元気に仕事をしてもらう働きかけが必要だと、解説されています。
「職場のウェルビーイングを高める」にはマネージャーたる管理職が、生き生きと仕事ができていないなら、その影響は「経営者の評判」にも関わり、会社そのものが活性化することはないと書かれています。
経営層の評判はマネージャーの日々の経験を通じて従業員に浸透していきます。
職場のウェルビーイングを高める 1億人のデータが導く「しなやかなチーム」の共通項
残念ながらマネジャーが報告するストレスと燃え尽き症候群の割合は部下よりも高い傾向にあります。
そしてマネージャーが生き生きとしていなければ組織全体に生き生きした文化が育まれることはありません。
マネージャーは組織の中では、いわゆる「緩衝材」のような役割を果たしています。
上からの要求を受け止め、下からの不満をさばきながら、チームそのものをうまく舵取りしていかなければなりません。
組織の中でもがき苦しんでいるマネージャーにこそ、おすすめしたい一冊です。
ザ・マネージャー 人の力を最大化する組織をつくる
こちらもマネージャー、管理職向けの一冊です。本書は50以上のブレークスルー(問題解決の糸口となる突破口)を取り上げ、以下の5つのテーマに分けて解説されています。
- 戦略を立てる
- 組織文化を作る
- 採用のためのブランドを確立する
- ボスからコーチへ
- これからの働き方
本書の主張は「マネージャーやチームリーダーの質が、あなたの組織の成功を左右する唯一にして最大の要因である」ということです。
マネージャーが自分の能力を最大限発揮して部下の能力を開花させることが出来れば、部下は顧客のニーズに応えるとともに彼らの意欲をかきたて、彼らと共に事業を創造していくことができる。そうした信頼に基づいた関係性は持続的成長と収益という実を結びます。
ザ・マネージャー 人の力を最大化する組織をつくる
今、世界中の人々が望んでいるのは、「よい仕事をすること」です。
株主利益だけではなく、従業員の「これからの働き方」に目を向けなければ、企業や組織の発展はないでしょう。
マネジメントの教科書として、困ったときに開けるバイブルとして、管理職の方は手元に持っておいてみてはいかがでしょうか?
リーンマネジメントの教科書|あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わる
2013年にリクルートエージェントの事業モデル変革を行い、1年で100億の売上アップを実現。リクルートキャリア執行役員兼リクナビNEXT編集長をされていた細野 真悟氏の著書です。
組織の中で、効率よく新規事業を創り上げるための戦略や考え方が説かれた書籍です。
リーン・スタートアップとは、本格的なプロダクトを開発する前に、低コストで実験を行い、顧客の反応を見ながら「真のニーズ」を発見し、プロダクトの開発・改善を進めていく手法です。
リーンマネジメントの教科書 あなたのチームがスタートアップのように生まれ変わる
米国の起業家エリック・リース氏が提唱したもので、成功する多くのスタートアップで採用され、注目されています。その手法の解説書『リーン・スタートアップ』は日本のスタートアップ関係者にとっても「教科書」になっています。
リクルートの人材紹介事業における、求職者面談までのスキームを改善した実例などを踏まえて、問題となっている部分の改善方法、人や部署の巻き込み方、上層部への交渉術などが、細かく書かれています。
「地獄のピタゴラスイッチ」など、大企業でよくある失敗例がわかりやすいです。
組織の中で、新しいことを始めたい、大胆な改革を行いたいと言うビジネスパーソンにとって必読の一冊です。
オウンドメディアリクルーティングの教科書
求人メディア最大手の「Indeed Japan」オウンドメディアリクルーティングプロジェクトによる、オウンドメディアを活用した採用手法を説いた一冊です。
求人を出しても希望している人材に出会えないという企業は、オウンドメディアを活用した採用を検討する必要があるのかもしれません。
「オウンドメディア」とは、企業が所有している「情報発信できる媒体」のことです。
「コーポレートサイト」「ブログメディア」「SNS」といった情報発信媒体が、主なオウンドメディアといえるでしょう。
本書では「オウンドメディア」での採用を進めるメリットは二つあると述べられています。
- 求める人材と出会いやすくなる
- マッチング精度の向上
OMRの具体的な効果の1つ目は、「求める人材と出会いやすくなること」です。
オウンドメディアリクルーティングの教科書
例えばOMRでは、オウンドメディアを整備・充実させ、適切な施策をしていくことで、インターネット検索やSNSなどを通じて「求職者に発見してもらうこと」が可能となり、求人情報サイトを閲覧しない転職潜在層とも接点を持つことができます。
応募者のすそ野を広げられることで、求める人材との接点も増えるわけです。
効果の2つ目は、「マッチング精度の向上」です。自社の情報を詳細に掲載することで、求職者は「これは自分に適した仕事か」「この企業の価値観や社風は自分に合っているか」を確認した上で選考プロセスに進むことができます。
オウンドメディアリクルーティングの教科書
雇用のミスマッチを防ぐことは、採用効率化と早期離職防止、従業員エンゲージメント向上などにつながり、生産性アップも期待できるのです。
本書は、これから本格的に始まる「人手不足の時代」に、企業が求める人材を確保するための、オウンドメディアリクルーティングの考え方や、活用を体系的にまとめた書籍です。
デジタルマーケティングの定石|なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
DX化だ!生産性向上だ!デジタル化で売上を増やそう!このように考える経営者やリーダーは多いでしょう。
本書では、下手なデジタル化は間違った方向にいくと、非効率な仕事が多くなってしまうと警告しています。
「局所最適化」「自己満足」「重箱の隅をつつくような仕事」それらが蔓延する可能性もあります。
安易なDX化は、仕事を増やすだけで結果につながらない仕事が多いからこそ、「成果の出ない施策」をやめて、本書における「デジタルマーケティングの定石」を理解することが必要です。
本書で解説されている「定石」とは、従来の顧客接点をデジタルに置換することで、大幅なコスト削減を実現する施策パターンです。
デジタルに「できること」と「できないこと」を、明確に線引きしたうえで、顧客の購買ステップ別にデジタルの活用方法を明らかにします
世の中のマーケターは、口をそろえて「自分のビジネスは特殊です」と言いますが、そんなことは決してありません。
デジタルマーケティングの定石 なぜマーケターは「成果の出ない施策」を繰り返すのか?
どのようなビジネスでも、抽象化すれば「日常生活」「初回購入」「継続購入」の3つのフェーズでデジタルを活用できますし、「18セグメント」で該当する型の施作は有効です。
デジタル活用における正解・不正解をしっかりと理解したい人は本書を読んでみる価値があるはずです。
未来実現マーケティング|人生と社会の変革を加速する35の技術
経営コンサルタントの神田昌典さんの著書です。
本書では、SDGs17項目を起点に、この世界をより良く変えていくために、最も必要なものは「マーケティング」であると書かれています。
もう一度言うけれど、マーケティングとは「必要な価値を、必要な人に届け、必要な変化を起こす仕組みをつくる」こと。だから、解決策がない、不可能だと思えるような時こそ、マーケッターが活躍すべきタイミングなのだ。まず考えるべきは、「集客モデル」の構築だ。
未来実現マーケティング 人生と社会の変革を加速する35の技術
本書では、マーケティングこそが、この変化の激しい「人生100年時代」を生き抜くための、重要なスキルだと主張されており、「マーケティング思考」があれば、様々な社会問題をも解決していくことが可能だと述べられています。
多様な視点でマーケティングと向き合いたい人におすすめの書籍です。
Slowdown 減速する素晴らしき世界
本書で叫ばれる「スローダウン」とは、世界のスピード感は減速しており、今後は世界全体が更に停滞していくことをあらわした事象のことです。
一般的には、「加速していく世界」はいいもので、「停滞していく世界」はよろしくないという価値観がありますが、本書では「素晴らしき世界」と謳われているように、次にくるスローダウン(停滞した世界)が「悪いものではない」という主張をしています。
本書は多くの統計データから、世界の「スローダウン」を語っています。
世界人口・気温・学生の債務・Wikipediaの記事数・各国のGDP・お金・コーヒーの消費量等といった項目について、実証的なデータを解説しながら、進歩・成長・拡大がスローダウンしていることを示します。
本書は内容は非常に難解ですが、読み応えのある書籍です。
最後に|2022年8月読書録|仕事に役立つビジネス書10選
今回、ご紹介したビジネス本です!
当ブログでは、読んでよかった本を定期的に紹介していきます。
またぜひ、遊びに来てください!それではまた!!
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