社会では、なぜ「積極的な人」ばかりが求められているのだろうか?
リーダーになるためには積極的でなければいけない。
営業で成果を上げるためには、明るく社交的でなければいけない。
できるビジネスパーソンは、みんな「陽キャ」である。というイメージがありますよね。
アニメの主人公とかでも、「陰キャ」は脇役で、孫悟空とか、ナルトとか、ルフィとか、ポジティブの塊みたいなキャラクターが、必ずといっていいほど、いい感じの主役を演じています。
これが現実なのでしょうか。やはり、社会では積極的な「外向型タイプ」が求められているのかもしれません。
「外向型タイプ」よりも「内向型タイプ」に秘められた可能性
「静かな人」の戦略書(ジルチャン氏著書)では、積極的な「外向型タイプ」ではなく、引っ込み思案な「内向型タイプ」の人こそ、大きなポテンシャルを秘めていると書かれています。
もしかしたら自分は「内向型タイプ」かもしれないと思った人は、絶対に読むべき一冊です。今すぐ購入しましょう。
自分が「内向型タイプ」なのか、「外向型タイプ」なのか、ちょっと迷うな…と思った人は、以下の表で自分自身を診断してみましょう。
内向型と外向型のちがい
本書から引用します。内向型と外向型の特徴がまとめられています。
完全に価値観やスタイルが真逆ですよね。
個人的にどちらにあてはまるのかやってみたのですが、内向型にあてはまるのが6割くらい。外向型にあてはまるのが4割くらいありました。
自分は中途半端なタイプだなぁと感じたのですが、本書を読み込むことで、なぜ自分が「内向型」でもなく「外向型」でもないのかがよくわかりました。
内向型タイプは、外向型タイプの仮面をかぶって過ごしている
「内向型タイプ」は、社会や組織の中で、うまくやり過ごすために、一部、外向型タイプの仮面をかぶり、自分を偽らざるを得ない人が多いらしいです。
内向型は不平不満を率直に口にしないという問題もある、内向型の人達は社会に出る過程で外向型の仮面を被ることを学び、職場でどうにかやっていくすべを身につけてしまうからだ。
この文章、心にグサッと刺さりました。
冒頭にも書いた通り、会社組織内では「外向的な人」のほうがウケがいいので、誰もが外向的でなければいけないと考えたりします。
僕のように、「リーダーたるもの内向的ではいけない…」と思って、「外向型の仮面」をかぶっている人って意外と多いと思うんです。だって、一般的にそういった人物像を求められているのだから。
「外向的であれ!」と、自分に魔法のような暗示をかけて、デフォルトが陽キャでもないのに、無理して笑顔で明るく振る舞ったり、無理して人に話しかけたり、無理してオーバーリアクションしたり。
そういうのって、結局は長続きしないし、仮面をかぶり続けるのが辛くなる時が来るのではないでしょうか。
大切なのは自分の性質を受け入れて、無理せずに力を発揮できる方法を知ることだと思います。
「内向型タイプ」のポテンシャルが物凄い3つの理由
実は、世の中のリーダーには内向型タイプが多く存在します。
学者や芸術家でいえば、科学者のアインシュタイン、音楽家のショパン、映画監督のスピルバーグも内向型タイプ。
ビジネス・政治の世界でいえば、マイクロソフトのビル・ゲイツ、グーグルのラリー・ペイジ、アメリカ元大統領のバラク・オバマ、インド独立の父のガンジーなども、内向型タイプだったそうです。
このように世界的に有名なリーダーには、多くの内向型タイプが存在するのです。
また、控えめで謙虚な「内向型タイプ」の人には、以下の3つの特徴があるそうです。
- 自分の弱点や自分に欠けているものを知っている
- 個人の利益よりもチームの利益を優先する
- 常に勉強と練習を怠らない
日頃から、自分に足りないものに敏感になっているからこそ、弱点を補うためにひたむきに努力をする。
自分一人で目立って勝つよりも、みんなで結果を出して幸せになる。だからこそ、チーム全体を一番に優先して考える。
不安で不安で仕方がないからこそ、誰よりも時間をとって練習をする。
こういった地道なことや、目立たないところに自分のエネルギーを注げるからこそ、内向型には大きな成功を成し遂げる可能性があるのだと思います。
「優柔不断」は「思慮深い」
「心配性」だから「リスクマネジメント」ができる
自分はもしかしたら「内向型タイプ」かもしれないと思った人は、読むことで多くの希望をもらえる一冊です。気になった人は、今すぐチェックしてみましょう。
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