僕はもういいオッサンですが、最近になって思う事があります。
え?それ…小学生のころに教えて欲しかった。
と。オッサンになった今でも、もっと小さい頃にこういう事は教えてくれるといいのに。と思う事が多くなりました。
学校では受験のためのお勉強は教えてくれるけど、生きるための勉強は教えてくれない。
そして、そのまま社会人となり、大人になってからも学び続ける人が少ないのが日本社会の現状です。
これから人口減少という危機を迎える日本を救う為には、大人がちゃんと学び、それを子供たちにキチンと教えていくことが大切だと僕は思っています。
最近、よくこんな話を聞くようになりました。
「日本ってもう厳しいよね」
「日本は働く人の幸福度が最悪なんでしょ?」
「日本って老人の国になるんでしょ?」
「日本から出て移住した方がいいよ」
僕は日本人として、日本人が日本を愛せなくなっていることに虚しさを感じています。
僕には二人の子供がいます。これからの未来がある彼らには、この日本で暮らし生きていくことに誇りを持って欲しいと思っています。
そこで今回は、オッサンになった僕がもし今、小学生だったら大人に教えて欲しかったことを5つ絞りました。
これが小さい頃に学べていたら、僕はまた違う人生を歩んでいたかもしれません。良い意味で。
それでは早速、行ってみましょう!
政治に期待せず現実を知り自ら行動しよう
子供たちには「政治には期待するな」という事を教えたいです。
世襲議員が50%を超えている国は先進国では日本くらいのものです。
G7加盟国の中だと世襲議員の割合は10%くらいが普通です。つまり、日本は異常であり国家自体がよくある一族経営的な考えが強いわけです。
世襲議員が多いということは、そこに旨みを感じている「後援会」という存在があリます。
「なんちゃら後援会」が後押しをするから世襲議員は政治活動ができるわけです。つまりそこには甘い蜜となる資金面でのGIVE&TAKEの関係があるということ。
そんな既得権益に生かされている国会議員に大胆な改革を起こす力はないでしょう。
10人に5人はそんな国会議員というカオスなリアル。
いつまでも、これまでの力関係に寄り添うに決まっていて、過去を遡っても政治が変わらない理由はここにあります。
そして、深刻な高齢化を迎える日本では、「政治家は高齢者に向けた政治を行う」ということも忘れてはいけません。
政治家が政治活動で食べていく為には、高齢者に嫌われた時点で、政治生命を問われるということです。
これはけして高齢者をディスっているわけではなく、こういう関係からも政治が若者目線にはなりにくいという問題を言っています。
これからを担う若者はこの問題点を受け止めた上で、「誰に一票入れても社会は変わらないよ!」と嘆くのではなく、自分の貴重な選挙権をどのように行使していくのかを考えていくべきです。
政治の基礎教養を身につけるなら、「学校が教えないほんとうの政治の話」がおすすめです。
お金・税金を貪欲に学び続けよう
子供たちには、お金、そして税金の知識を貪欲に学んで欲しいです。そんな僕自身も勉強中ではありますが。
税金と社会保障の話になりますが、よく「税金って高いよなぁ」とか「消費税ってまた上がるの?」って思っている人ってかなりいると思います。
日本の実態を世界的な目線でお話しすると、日本は他国と比べると「国民の税金負担はやや少ない」、「社会保障はまぁまぁ補償されている」という感じです。
つまり、日本は税金で社会保障の費用がまかなえていない状態であり、常に借金することで社会保障費を捻出しているというわけです。
今、現金がないからクレジットカードを使って、「来月払いにすればいいや」という状態がずっと続いているわけ。
しかし、その大きなツケはこれから必ず国民が負担することになります。しかも若者の税負担はさらに増えます。
フランスとかスウェーデンは、高い社会保障がありますが、その分、高い税金を国民が負担しています。
日本は、これからより税金を高めていく方向にシフトしていかないと、高齢化社会を乗り切る事は難しいです。間違いなくこれから全国民の税負担は増えます。
なので、若い世代はよりお金のこと、そして税金について学んでいかないと、国家から搾取される存在になると言っても過言ではないです。
だからこそ、お金の教養をきちんと身につけていきましょう。とくに資産運用ですね。
サラリーマンがお金の教養をコツコツ学ぶなら、三菱サラリーマンさんの「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 」がおすすめです。
歴史、海外、データで語るクセをつけよう
現代は情報社会です。ネットニュースやTwitterでは、誰もが発信をしていて色んな情報が錯綜しています。
何が真実で、何がウソでフェイクニュースなのか?見分けることはとても難しい時代です。
あふれきった情報に踊らされない為には、何をすればいいのか?
情報の正確性を知る為には、以下のことをおさえる必要があります。
- これまでの歴史をたどり学ぶこと
- 日本以外の国はどうなっているかを調べること
- エビデンスとなるデータを数字として知ること
ただ見て知った情報を鵜呑みにするのではなく、今まではどうだったのか?と過去を学び、日本で起きていることと、他国で起きていることを比べる。
そして、詳細なエビデンスとなるデータを調べ、数字として分析して語れるようにすること。
これこそが、正しい情報を知るために、抑えておくべきことです。
社会を俯瞰的に見る目を養うには、「ファクトフルネス」は読んでおいた方がいいですね。
自分の好きな事を徹底的にやろう
言われたことを、ただ単にこなすだけの人に価値がなくなる時代です。
製造業が中心となっていた時代は、ベルトコンベアの流れを乱さないように、組織の決められたルールのままに従順に動く人が必要とされていました。
しかし、日本の製造業は海外に流れていき、今やサービス業が中心の世の中になりました。
先行きが読めない時代に、マニュアル通りにしか動けない人材は、イレギュラーな対応についていくことができません。
つまり、会社や組織が定めたルールにしか対応できない人が、豊かになる事は難しくなっていく。
会社に合わせて、自分に合わない仕事で消耗したり、自分の短所と向き合うよりも、自分の好きなことを徹底的に伸ばした方が有利です。
これからの時代は、自分の好きに狂ったようにハマり、それを徹底的に伸ばしていきましょう。
好きな事がわからないという方は、クリスモンセンさんの「そろそろ、大好きなことで生きていこうよ!」がおすすめです。
生きることは学び続けることだ
生きることって小さい頃から、「とにかく仕事をして稼いで、明日のご飯に困らないようにする」と思っていました。
母親にも「お父さんが休みもなく稼いでいるから今の生活があるのよ」って「だからお父さんに感謝しよう」と口酸っぱく言われていました。
確かに、ひたすら働いてお金を稼ぐことで大切な家族を守る、それはそうですよね。両親には今も感謝しています。
でも、『人生=仕事』みたいに、とにかく仕事にコミットして家族の為に、自分の命の時間を消耗し続けるのって「本当に正しいのか?」って僕はずっと疑問を抱いてました。
正直言えば、「僕もそうならなきゃいけないの?」って思っていました。
でもそれは大きな勘違いでした。一家の大黒柱。オッサンになった今だから、よく分かります。
僕の結論は、生きることは学び続けることだと思う。
とにかく働くという事はもちろん尊いことですが、ただ労働に依存するだけで、まったく学びがない人生は、生きることを放棄したも同然ではないでしょうか。
ひたすら労働にコミットして年老いてから余暇を過ごす、そんな時代は終わりました。
人は生きている中で、常に学び続ける必要がある。
そして、学び続けないと大切な人を守れなくなる。
大切な人を守るためにも、働きながらもキチンと学びの時間を作り、死ぬその瞬間まで、学ぶ喜びを感じながら、生きていけたら最高だなと感じます。
まとめ:僕が小学生のころに教えて欲しかったこと5選
最後に「僕が小学生のころに教えて欲しかったこと5選」を振り返りさせてください。
- 政治に期待せず現実を知り自ら行動しよう
- お金・税金を貪欲に学び続けよう
- 歴史、海外、データで語るクセをつけよう
- 自分の好きな事を徹底的にやろう
- 生きることは学び続けることだ
僕は子供の頃、学校の勉強が大嫌いで、テストの点数は悪かったし、他人と比べられて劣等感を持っているタイプでした。
そんな僕が、大人になってからは、学ぶ喜びを知り、学ぶことが自分の生きるエネルギーになりました。
僕には二人の子供がいますが、自分が子供の頃に教えて欲しかったことは、ちゃんと子供に教えていきたいと思っています。
一人でも多くの人が学ぶことの素晴らしさを体験できるように、僕自身が学んだことを継続して発信していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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