1年前から転職活動をしていて、やっと転職先が決まったので、退職の意思を上司に伝えたら「隠れて転職活動していたのか。裏切り者だな。」と言われました。
転職先が決まってから退職を伝えるのは裏切り者なのでしょうか?
うわぁ、これは転職あるあるですねぇ。
筆者も転職活動を水面下で始めて、退職の申し出をしたことがあるので、当時の上司から同じようなことを言われた経験があります。
転職という大きな決断をする時には、多くの不安が頭をよぎるものです。
その中でも、「転職先が決まってから退職を申し出ることは、職場に対する裏切りなのか?」という悩みは、多くの人が抱えていたりします。
特に長らくお世話になっていたり、会社や上司に良くしてもらっていた人材ほど、辞める時というのは、このような感情を抱きやすいです。
本記事では、この悩みに答えるべく、「転職が裏切りではない理由」とその注意点について詳しく説明していきます。
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結論!転職は裏切りではありません!
まず最初に、結論からお伝えしましょう。
転職が決まってから退職を申し出ることは、必ずしも裏切りではありません。
なぜなら、労働者には「職業選択の自由」があるし、会社だって労働者をずっと守れないからです。
また、自分が目指すものが変われば転職したいと思うのは自然なことでしょう。誰にだって辞める権利はあります。
なので、「転職する人は裏切り者だ!」とか言っている会社とか上司は、マジメに無能だなぁと思うのです。
転職が決まってからの退職は裏切りじゃない3つの理由
転職が決まってからの退職が裏切り者とはいえない3つの理由です。
①労働者には職業選択の自由がある
労働者は、自分の将来を考え、キャリアを築くために転職を決意することがあります。
それは個人の権利であり、自己成長や経済的な安定を追求するための健全な選択です。したがって、転職が裏切りとされることはありません。
むしろ、新しい挑戦に向けて前進する決断は賞賛されるべきです。
②会社だって労働者をずっと守れない
企業は変化します。景気の変動や競争の激化など、様々な要因が影響を与えます。
したがって、労働者がいつまでも同じ職場で働き続けることは難しい場合があります。
企業にも都合の悪い状況下であれば、リストラや人員削減の可能性も考えられます。
労働者も自身の生活を守るために、転職を選ぶことがあるでしょう。
③目指すものが変われば誰だって辞める
人生100年時代。自分自身の目標は変化していきます。新しい夢や目標を見つけたり、家庭の事情が変わったりすることはよくあることです。
そのため、一度は忠誠心を持って働いていた職場から離れる決断をすることは、裏切りではなく、個人の成長を追求する上で避けては通れないでしょう。
重要なのは、退職する時には適切な手続きやコミュニケーションをしっかりととることです。
長年お世話になった会社だとしても、遠慮なく自分が辞める理由を伝えた上で、先に進むことがお互いにとって非常に重要なことなのは間違いありません。
もし、退職の申し出で会社側とモメるようなことがあれば、専門の機関であったり、退職代行などのサービスを活用するのも一つの手ではないかと思います。
退職する時は、必ず転職先を見つけてから辞めましょう
転職先を見つける前に、「なんとかなる!」といった具合で勢いで退職してしまう人をよくみますが、これは絶対にやめたほうがいいです。
転職先を見つけないで辞めてしまうと、次の仕事が決まらない可能性があり、収入面でも追い込まれる可能性が高くなります。
詳しくは、「転職が決まるまでは辞めますとはいってはいけない」で解説してますのでチェックしてみてください。
同業他社への転職は「裏切り者」になるから注意しよう
一般的に転職は個人の成長にとってはポジティブな選択ですが、同業他社への転職については注意が必要です。
同業他社への転職は、所属していた会社からすれば、顧客を奪われる可能性がある事案になりますので、間違いなく警戒されるでしょう。
その内容によっては、所属していた会社から訴訟を起こされるような事案になりかねないので注意しておくべきです。
同業他社へ転職したのが事実だとしても、安易に会社名を名乗ったり、同業他社だと伝えるのは避けておいたほうが無難でしょう。
転職先が決まってから退職する時に気をつけたい6つのこと
退職する1ヶ月前には会社に退職の意思を伝える
ほとんどの会社が退職する1ヶ月前に退職の意思を伝えることが就業規則に書かれているはずです。
上位クラスの役職(部長・課長・マネージャー等)になればなるほど、抱えている業務が多いので、余裕をもって退職の意思を伝えることが重要になるでしょう。(管理職クラスの退職であれば、最低でも1ヶ月半は欲しいと思います。筆者の肌感覚)
1ヶ月を切ってしまうと、会社とトラブルになり無茶なことを言われかねないので、相当な理由がない限り、1ヶ月前には必ず会社に退職の意思を伝えるようにしてください。
退職理由の伝え方
転職先が競合他社である場合、退職理由を伝える際には注意が必要ですね。
率直に同業他社への転職を伝えることは、元の会社にとって敵対しているように受け取られる可能性が高いので、うまく説明することが大切です。
ここでは、同業他社とは伝えずに、別の業種の会社で話しておくのがベターでしょう。
相手の感情を尊重し、円満に退職手続きを進めることが大切です。
上司や会社から強い引き止めにあったら
退職することを伝えると、上司や会社側から強い引き止めに合うこともあるでしょう。
ここで注意したいのは、一度「退職報告」をしたのなら、どんな強い引き止めにあっても残留しないことです。
あなたが退職しないように、会社や上司は甘い言葉をささやいてくるでしょうが、そこで残ってたとしても良い未来は訪れない可能性が高いでしょう。
一度、退職希望した人材というレッテルが貼られると、大きな仕事を任されることはなくなりますし、そういった情報は簡単に周囲に伝わってしまうことが多いです。
一度、退職報告をしたのなら覚悟を決めて、会社側や上司にしっかりと自分の将来のビジョンを伝えることが重要です。
強い引き止めにあっても心を揺らすことなく、冷静に自分の意思をつらぬくようにしましょう。
責任をもって仕事の引き継ぎを行う
退職日が決まったら、自分の担当している仕事を引き継ぐことは社会人として最低限のマナーです。
同僚や後任者への引き継ぎに全力を注いで、周りの負担が大きくならないようにサポートしましょう。
ここで注意したいのは、「自分はもう辞めるから…適当にやろ」みたいな状態になることです。
よくあるのが、次の転職先のことに集中したいからといって、引き継ぎを中途半端にやったり、伝えておかなくてはならないことを隠してしまうことです。
目の前の仕事を放りだしてしまう無責任な人は、次の職場に行ってもうまくいくはずがありません。
最後の最後まで油断することなく、一緒に働いてきた仲間に敬意をはらいつつ、引き継ぎがうまくいくように努力してください。
有給休暇をしっかりと消化する
もし、有給休暇が残っている場合にはきちんと消化しておきましょう。
有給休暇は法的な権利であり、それを使って十分に休息をとることは、新たな職場でのスタートを切るためにも大切です。
また、有給休暇をしっかりと消化することで、元の職場への感謝の気持ちも表現できます。
転職先の企業名を聞かれても言う必要はない
「次はどこの会社で働くの?」と聞かれても答える必要はありません。
聞かれてしまって答えないと気まずいという人は、「新しい会社で長続きするかまだわからないので、今は伏せさせてください」と答えておくのが無難でしょう。
問い詰められても答える必要はないので安心してください。
上司に退職報告する際の例文テンプレート
上司に退職報告をする際の例文です。伝え方に悩んでいる人はぜひ活用してみてください。
お忙しいところお時間をいただきありがとうございます。
単刀直入にお話しますと、〇月〇日付で退職をさせていただきたいと考えています。
これまで長きに渡りお世話になり申し訳ありませんが
1年くらい前から〇〇の分野で働きたいと考えるようになり
この度、たまたま良いご縁がありまして
新しい会社で働くことが決まっております。
私の担当業務については、会社や所属メンバーに迷惑をかけることなく
責任をもって引き継ぎをさせていただきます。
また、有給休暇が〇日間残っているので
可能であれば〇月〇日を最終出社日とさせていただけないでしょうか。
重要なポイントは、〇月〇日付で退職をさせていただきたいと期日を明確にすることです。
伝えるには、あわせて「退職届」を作成して書面を通して退職の意思を伝えると良いでしょう。
労働トラブルになりそうなら「退職代行」で辞めよう
転職先が決まってからの退職がトラブルに発展する可能性がないとは言い切れません。
もし、会社や上司からの圧力があって、スムーズに退職ができないケースに発展した際は、「退職代行サービス」を利用することを検討しましょう。
退職代行はプロの退職コンサルタントがついているので、安心して退職に向けた手続きが実現できるはずです。
おすすめの「退職代行サービス」は以下の記事にまとめてありますので、参考にしてくださいね。
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