【オワコン企業シリーズ】辞める人間を裏切り者扱いするブラック企業の末路

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いよいよ大転職時代が始まろうとしている日本社会ですが、まだまだ世間では転職しづらい雰囲気が漂っています。



転職しないという理由の1つに「辞めづらい」「辞めたいと言いづらい」といった日本特有の文化があると思います。



そこで、オワコン企業シリーズ第一弾として、「辞める人間を裏切り者扱いするブラック企業の末路」をお届けしたいと思います。



退職者を「裏切り者」と呼ぶ企業は既に「オワコン企業」なのです。

目次

なぜ辞めようとする人間は裏切り者なのか?

せっかく長い年月をかけて、君を育ててきたのに、辞めるなんてどういう事だ。
これだけお世話になった会社を裏切るのか?
どんな不満があるんだ?言ってみなさい。


このように、辞めると告げた瞬間にこんな事を言い始める愚かな会社は数多く存在するでしょう。



しかし、会社にとっては社員を雇うという事はコストになります。



入社してから一人前になるまで、会社は社員に給料を払い、教育担当をつけて、研修に参加させたりと、しっかり金銭投資を行って知識や経験を積んでもらう事になります。



ある程度、育って一人立ちをしてから、ようやくこれまでかけてきたコストを回収する事ができるようになるでしょう。



そんな時に、育てた社員が「辞める」と言ったら、企業にとっては損害そのものです。

そこで「恩知らずの裏切り者」呼ばわりをして、会社に残ってもらうように引き留めを行うのです。



恩知らずの裏切り者にしても、解決はしませんし、余計に関係はこじれるだけなのですがね。

退職する社員を「裏切り者」にする事で起こるリスク

ここで「裏切り者扱い」することで起こるリスクについて解説していきます。
裏切り者と罵る事で起こるリスク、けっこう深刻な内容なんです。

裏切り者扱いすると起こるリスク
  • 会社の口コミ評判が悪くなる
  • 急に辞める社員が出やすくなる 
  • 裏切り者と呼ばれた人と一緒に辞める人が出る
  • 本音を聞けないまま、辞める人が出やすくなる
  • 顧客を奪って辞めてしまう、本当の裏切り者がでやすくなる
  • お互いに二度と繋がりを持てなくなる

せっかく縁があって、一緒に仕事をする事になり、互いに積み上げてきた信頼関係が一瞬にして吹っ飛びます。

退職者とオフィシャルに会う事ができない

辞める社員を裏切り者扱いする会社ですから、辞めた社員と会ったり、飲みに行ったりする事を禁止するでしょう。



つまり社内で「こないだ退職した●●さんと飲みに行ったんですよ」なんて話は出来ないという事です。



オフレコで連絡をとったり、食事に行ったりと、わざわざ使わなくてもいいような、気を使わなくてはいけなくなります。



まだ働き続けている社員にとっては、非常に面倒な話ですね。



一緒に働いていた時は仲が良かったのに、辞めた途端に連絡が取りづらくなるという、何とも言えない現象が起きます。



しかし、違う業界や違う会社に転職した社員こそ、こちらからコミュニケーションをとって行くべきなんです。

転職した人材と話すことで、自社の弱みや新たな発見を、辞めた社員から気づかせてもらうきっかけを得る事ができるはずです。

だから「退職代行サービス」が流行る

辞めづらくなると「退職代行サービス」を利用する人が増えます。



EXITという会社から「退職代行サービス」は流行りはじめましたが、現在は100社近い退職代行の会社が存在します。



既に競合が多すぎて、業界自体は飽和してますが、現在でも1ヶ月に700件くらいの「退職代行についての相談」を受け付けている企業があるそうです。



それだけ「退職したいけど言えない…」と、悩んでいる人たちがたくさんいるんですよね。



そして、そんな会社は「退職したい」とさえも言えないような「風通しの悪い会社」だというレッテルが貼られてしまうのです。



「退職代行」を使われてしまう会社は、「自社の恥」だと思った方が良いです。ちなみに、「辞めたくても辞めることを言い出せない…」という人は、以下で紹介している「退職代行サービス」をおすすめします。

辞める人間を裏切り者扱いする「ブラック企業」の末路

間違いなく社会から淘汰されていく企業になるでしょう。

SNSなどで個人の発信が際立つ世の中ですから、会社の口コミサイトなんかでも書かれるでしょうし、大きく言ってしまえば採用計画に影響するでしょう。企業イメージに泥を塗るような事にもなりかねません。



そういった企業へ伝えたい事は、辞める人を裏切り者扱いしても何も解決しないという事。



辞める人が出るという事は、その人が「辞めよう」と決意するきっかけがあったという事です。



世の中には、ポジティブな理由で前向きに退職して行く人もいますがネガティブな理由で退職して行く人が圧倒的に多いです。



ネガティブな理由を知ることで、自社の学びに変える事ができます。



※ネガティブな退職理由を会社として反省をして振り返る
「責任だけを押し付けていたかも」
「面談もせず放置していたかも」
「褒めた事や感謝した事がなかったかも」
「フォローをしていなかったかも」
「思えばハラスメントがあったかも」


退職者が出ることで、どこまで「辞めない為の努力」が出来ていたかを振り返る事ができます。



こういった事を、自社の責任として振り返っている会社は退職者が減って行くはずです。



そして、辞める人間が出ても、しっかりと話し合って退職するのであれば、次の道を応援するくらいの、大きな器でどっしりと構えておく事が大切です。



最近は前にいた会社に出戻る社員も多くいるので、最後の別れ方次第ではまた一緒に仕事ができる日も訪れるかもしれません。



いずれにせよ、ハッピーエンドで送り出す事が大切です。

結論:裏切り者扱いするブラック企業からは今すぐ転職しよう

結論ですが、裏切り者扱いするような企業からは今すぐに退職すべきです。

そういった考えを持っている会社は「人をコマ」としか考えていません。

これまでの恩ばかりに固執して、辞めると決めた人間がこれまでやってきた事や、苦しんできた事にも目を向けず、恩知らずや裏切り者とさえ言えば、退職を踏みとどまると思っている愚かな会社なのです。

そのような心ない会社に、あなたの貴重な「人生の時間」を預ける事はありません。

裏切り者扱いする会社は既にオワコン企業なのです。新たな希望に向かって、あなたを活かせる会社で前向きに働いてきましょう。

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この記事を書いた人

IT系の某上場企業の人事部長をやってます。これまでの職歴、某転職エージェントのキャリアアドバイザー統括・中堅人材派遣会社の事業責任者などを歴任。現在は人事として採用・教育研修・制度作成などを担当。40代向けのキャリア相談もやっています。

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