プロ人事が厳選!人事で仕事するなら絶対に読むべき本10選

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こんにちは、人事部長の野嶋です。

先日、人事を目指している方から「人事になるならどんな本を読んだらいいですか?」という質問を受けたので、人事として読むべき本を紹介します。

人事という仕事はとにかく幅が広いので、採用戦略から社員の定着・教育、制度などなど、多くの知識やスキルが求められるんですよね。

僭越ながら、プロ人事担当の私が実際に読んで良かった「必読の人事本」をまとめました。

本記事を読むことで、人事の基礎知識、採用力を高めるためのテクニック、人事における最新トレンド、効果的な人材育成まで、網羅的にカバーできることでしょう。

ぜひ、最後まで読んで気になった本があったら、速攻で購入してみてください。

それでは、行ってみましょう!

目次

人事で一番大切なこと

多くの会社では、「人事による失敗」が起きており、採用のミスマッチや定着率の低下など、うまくいかない人事による「失敗」を経験している会社がほとんどです。

本書では、400社以上のコンサルティング経験を持つ著者が、よくある人事の失敗とその原因を詳しく分析し、失敗しない「人事ポリシー」の設定と運用方法を解説。

土台となる「人事ポリシー」がしっかりしていれば、自社に合った制度設計や採用、育成、評価が可能になります。

会社組織の基盤ができることで、採用した人材が自社に合わなかったり、定着しなかったりといった失敗を防ぐことができるでしょう。

人事とは?という土台の根本から理解したい人におすすめの一冊です。

採用に強い会社は何をしているか

本書は、地方企業から有名企業、ベンチャー企業まで、さまざまな企業の採用成功事例を紹介し、欲しい人材をアトラクト(魅了)し、辞退させない具体的な方法を解説しています。

  • ターゲット人材が思わず振り向く求人コピーの作り方
  • 人事ブログやSNSの効果的な活用法
  • エージェントとのwin-winな関係構築
  • リファラル採用を成功に導く7つの取り組み
  • 効果的な面接の進め方
  • 候補者の本音を引き出すスマートな質問
  • 内定辞退を防ぐための7つの失敗例
  • 採用担当者に求められる資質とは?

本書は、初めて採用業務を担当する人や、現在の採用活動に課題を感じている人に特に役立ちます。豊富な事例と共に、理論だけでなく実践的なノウハウが満載です。

とても読みやすい内容となっており、専門用語も丁寧に解説されています。

採用の悩みを解決し、採用活動を成功に導くための必読書です。今すぐ手に取って、採用力を強化しましょう。

採用を科学する。 計画・データ・仕組みで採用は変貌する

IT系企業を中心に300社以上の採用を成功に導いた採用のプロが作り上げた必読の一冊。企業が直面する採用の悩みを徹底分析しています。

「応募が少ない」「面接に進む人がいない」「選考途中の辞退が多い」など、採用の悩みはパターン化されています。

本書では、これらの課題に対する適切な改善策を紹介し、採用活動を前進させる方法がまとめられています。

『採用を科学する。』というタイトルのもと、データを根拠に論理的・効率的に採用業務を進める方法を解説。

採用計画、データ分析、仕組み化の3つのキーワードに基づき、体系的にまとめられた内容は、採用成功までの最短ルートを示します。

  • 第一章 採用計画
    道筋がわかる採用計画の立て方から基本方程式まで全13レッスン。
  • 第二章 データ
    データ分析の導入から応募者増加までの全20レッスン。
  • 第三章 仕組み
    採用業務の仕組み化とその効果的な運用方法を全20レッスンで解説。
  • 第四章 採用を自動化する
    自動化のメリット・デメリット、採用代行について全4レッスン。
  • 第五章 よくある質問
    面談や面接、適性検査についての具体的なアドバイス。

この本を読めば、採用活動の悩みを解決し、最短ルートで成功に導く具体的な手法が手に入ります。

採用に悩む全ての企業に、今すぐ手に取ってほしい一冊です。

図解 人材マネジメント入門

『図解 人材マネジメント入門』は、20年以上にわたり人事分野で実績を積んできた坪谷邦生氏が、その経験を基に人材マネジメントの基礎知識を体系的に解説しています。

各章は図解と文章でわかりやすくまとめられており、気になるトピックだけを選んで読むことも、全体を通して体系的に理解することも可能です。

本書は、以下の10章から構成されています。

  1. 人材マネジメント
    基本的な目的、歴史、構造、日本の特徴を解説。
  2. 人事評価
    目的、方法、未来展望について詳述。
  3. 賃金・退職金
    外的報酬の内訳とその決定方法を紹介。
  4. 働きがい
    内的報酬の現状と向上策を考察。
  5. 等級
    その歴史、種類、自社適応法について解説。
  6. 採用
    人員計画から選考手法まで網羅。
  7. 異動・代謝
    適材適所とリソースフローの出口を探る。
  8. 人材開発
    企業の育成投資方法を具体的に説明。
  9. 組織開発
    組織効果を高めるための計画的取り組みを紹介。
  10. 働く人
    キャリアと専門職についての視点を提供。

また、各章の終わりには、4つの企業実例を紹介し、具体的な人材マネジメントの実践方法を示しています。

さらに、本書は人事力検定の公式テキストとして、知識の定着と証明に役立つ内容です。検定合格者には認定証が発行され、履歴書にも記載可能です。

この一冊で、人材マネジメントの基礎から実践までをしっかり学び、人事のプロフェッショナルを目指しましょう。

クリエイティブ人事

サイバーエージェントの人事責任者である曽山氏の一冊。

曽山氏は、「人事とは人の才能を活かして会社の業績を上げる仕事」だと考えていて、本書は人事担当者だけでなく、現場でリーダーとして奮闘している方々にもおすすめです。

本書では、人事の評価査定がシステムではなく納得感のある対話であるべきで、上司が部下と日常的にコミュニケーションをとり、良ければ褒めて、悪ければ指導する関係を築くことが重要だと指摘しています。

当時、曽山氏は何よりも社員とのコミュニケーションを重視していたそうで、月に100人の社員と話すことを目標にしていたそうです。

また、それらの目標も実際に達成していて、まさに行動力の塊といえる方です。

ランチや飲み会にとにかく参加することで、彼らのプロジェクトや課題を理解し、改善の材料を収集することに努めていました。

曽山氏だからやれたことと片付けてしまえばそこまでですが、本書は人事があらためて原点回帰してやるべきことが詰まった一冊です。

ライフキャリア:人生を再設計する魔法のフレームワーク

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プレジデント社
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「ハックシリーズ」の著者である原尻淳一氏と、『キャリア未来地図の描き方』の著者である千葉智之氏の共著。

本書では、これまでの会社員だけのキャリアが通用しない時代に備えるためのキャリア戦略を解説した一冊です。

時代は「ワークキャリア」から「ライフキャリア」へ。

人生100年時代において、定年後もふくめた個人の人生全体を視野に入れた「ライフキャリア」への移行が必要とされる中、自身の有形・無形資産を棚卸しして、資産ポートフォリオを分析する方法を解説しています。

著者の千葉氏が運営する「ライフキャリア研修」は大手企業で高い評価を受けており、30~50代の会社員に「会社に依存しない新しい生き方」のモデルを学ぶことができます。

人事の方であれば、研修やオンボーディングにも応用できるような内容となっていますので、必読の一冊と言えるでしょう。

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

パティ・マッコード氏の著書『NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く』は、Netflixの人事戦略を網羅した一冊です。

Netflixはその成長とともに人材マネジメントをシンプルにし、「ハイパフォーマンス」に焦点を当てた7つの価値観を掲げています。

その基盤にあるのは自由と責任、相互理解、業界トップの給与、昇進とスキル開発にあり、具体的なスキルを持つ人材を迅速に配置し、優れた人材には惜しみない報酬を提供します。

Netflixは従業員が主体的に行動できる環境整備を徹底して、よくある伝統的な人事評価制度をなくすことで、より効率的に成果を上げる仕組みを整えたといえるでしょう。

人事として制度運営や人事戦略を考える上で、必読の一冊とっても過言ではありません。

なぜ人と組織は変われないのか

ロバート・キーガンの「なぜ人と組織は変われないのか」は、組織マネジメントに関する重要な問題提起をしている名著です。

著者は、変革を妨げる原因は、自己に潜む「強力な固定概念」だと指摘しています。

人は向上心を持ちながらも、その裏に自分の変革を妨げる「固定概念」が存在することを認識すべきだと述べています。

例えば、ある若い部長は権限移譲を目標に掲げながらも、自分で全てをこなそうとし他人に頼らないスタイルから抜け出せませんでした。

これは「他人に依存せず万能でありたい」などの自己概念が彼の行動を制約していたからです。

キーガンはこの状況を「ブレーキを踏みながらアクセルを踏む」と表現し、こうした潜在的な自己保存的欲求に気づくことが変革の鍵だと言います。

本書では、「免疫マップ」という手法を用いて深層の欲求を認知し、変化のきっかけを掴む事例が豊富に紹介されています。

人事担当者は必読の一冊だと言えるでしょう。

人材獲得競争時代の戦わない採用「リファラル採用」のすべて

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日本能率協会マネジメントセンター
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本書のタイトルにある「戦わない採用」とは、リファラル採用(社員紹介)のことです。

多くの会社が採用活動で利用している人材紹介や求人媒体などのレッドオーシャンな採用手法を見直し、所属している社員の協力を得ることが大切だと本書では解説されています。

本書では「リファラル採用」を推し進めるメリットをこのように挙げています。

  • 企業ブランドに共感した応募者が増える
  • 競合他社と競わずに採用が決まる
  • 採用コストを大幅に削減できる
  • 社員の定着率が高まる
  • 内部人材のキャリア開発が進む
  • 従業員のエンゲージメントが高まる

「リファラル採用」の基本から実践法、成功事例までが本書に網羅されています。

採用活動を効率化し、企業の競争力を高めるためには必読の一冊です。ぜひ、本書を手に取って、企業の採用力を最大限に引き出していきましょう。

 「本当にほしい人材」が集まる中途採用の定石

著者は採用代行のマルゴト株式会社 代表取締役である今 啓亮氏です。彼は350社以上の採用活動を手助けし、自身の会社も5年間でゼロから150人に急成長させた実績があります。

本書では、そんな著者自身が経験してきた人材獲得ノウハウを徹底解説しています。

  • 採用者向けの広報活動の仕方
    自社の存在を知ってもらう方法
  • スカウト文章の書き方
    ターゲット人材に振り向いてもらうテクニック
  • 面接の仕方
    応募者に自社の魅力を感じてもらうための面接方法

「なんとなく人がほしい」という理由での採用活動では、優秀な人材には巡り合うことができません。

戦略的に動いて、必要なフェーズごとに的確な戦略で動くことが大切です。

採用活動がうまくいかない、何をすればよいか分からないという人事採用担当にとって、本書は必読の一冊です。

まとめ|人事で仕事するなら絶対に読むべき本10選

最後までお読みいただきありがとうございました!紹介した書籍の振り返りです!

これから人事を目指す人、すでに人事として働いている人、どちらにとっても読んで後悔のない本です。

ぜひ一度手に取ってもらえればと思います!あなたの人事ワークが成功することを願っています!

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この記事を書いた人

IT系の某上場企業の人事部長をやってます。これまでの職歴、某転職エージェントのキャリアアドバイザー統括・中堅人材派遣会社の事業責任者などを歴任。現在は人事として採用・教育研修・制度作成などを担当。40代向けのキャリア相談もやっています。

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