NFTで音楽ビジネスは「アーティストファースト」になる

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NFTで音楽ビジネスは「アーティストファースト」になる

NFTは音楽ビジネス・音楽業界をどのように変えていくのか?

世間では賛否両論のあるNFTですが、僕はNFTによって音楽業界は「アーティストファースト」になっていくと思います。

音楽での成功を目指していた元バンドマンの僕にとって、「NFT」と「音楽」は、非常に興味深いテーマです。

NFTは「音楽ビジネス」をどのように変えていくのか、色々な記事を読み漁ってみたので、本ブログにまとめていきたいと思います。

目次

音楽で食っていくのは無理ゲーだった

あれは高校3年生の夏。僕は親に勇気を出して「俺は就職しないでバイトしながらバンドをやる」と宣言したのですが、夢追い人だった当時の僕に、親はこう言いました。

「音楽なんかで食べていけるわけないだろ」

「そんな奴は100万人に1人の逸材だ」

「お前なんかには無理だ」と。

親のこの言葉に間違いはなく、結果、僕は25歳で音楽の道を諦めることになりました。

僕のようにそもそも努力量が足りなくて、才能もなかった人間にとってみれば当たり前の結末かもしれませんが、ショックだったのは、めちゃくちゃ実力があって才能もあるようなバンドマンたちが、夢を諦めていく姿でした。

彼らには間違いなく光るモノがあったし、良いところまで登り詰めていたはずですが、それでも、ほとんどの人たちが音楽で食べていくことができずに、キャリアチェンジを余儀なくされていくのが現実でした。

どんなに才能があっても、やっぱり、音楽で食べていくのは無理ゲーなんだ。僕も周りの関係者も、大好きな音楽は趣味でやっていくべきなんだろうな、と今でも思っているはずです。

しかし、あれから10年以上の時が経ち、テクノロジーの進化が、「音楽で食っていくのは無理ゲー」という根底にあった事実を大きく揺るがし始めています。それが「NFT」の存在です。

NFTとは証明書である

NFTとは証明書である

NFTとは、「Non-Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)」の略で、日本語にすると『非代替性トークン』です。この情報だけだと、なんのこっちゃ意味不明かと思います。

ざっくり簡単に言うとNFTは『これが本物だよと教えてくれる証明書』のようなモノです。

これまで、絵・写真・音楽・動画といったデジタルデータは、誰でもスクショするなり、コピーすることが出来てしまっていたので、どれが本物のデータなのか証明する術がありませんでした。

そこでNFTが登場したことによって、本物と偽物を区別することができるようになりました。NFTの技術があれば、デジタル作品の唯一性や希少性を担保することができます。

NFTがもたらす新しい世界では、これまでにはなかった新たな「音楽ビジネス」が生まれていくはずです。

これまでの音楽ビジネスの問題

これまでの音楽ビジネスの問題

これまでの音楽ビジネスの問題点と言えばこんなところでしょうか。

  • 作品のコピー問題
  • アーティストの取り分が少ない
  • プラットフォーマーからの報酬が安い

楽曲のコピー問題

学生時代に友達が購入したCDを、MDやCD-Rに録音させてもらっていましたが、今思えば、購入したいと思っているユーザーがいるのに、それがコピーされることで、需要が失われてしまっていたのは、アーティストの立場からすると、経済的損失だったのは間違いないです。

今では、YouTubeなどにアーティストのMVが無料公開されているので、少しずつコンテンツの売り出し方は変わってきてますが、簡単にコピーが出来てしまうことで、アーティストの取り分が少なくなっていたのは事実ですよね。

アーティストの取り分が少ない

多くのアーティストの楽曲はレコード会社によって販売されますが、レコード会社のマージン(取り分)と、販売活動にかかる費用を差し引くと、アーティストが受け取る金額は予想以上に少なくなっていたりします。

事務所のマネージャー、レコード会社、出版社などは、アーティスト本人よりもはるかに多くの利益を得ていることが多く、実際、アーティストにはわずかな利益しか支払われていないのが現実です。

売れているはずのアーティストが、音楽活動だけでは食っていくことができずに、アルバイトもしているなんてことは良く聞く話ですよね。

プラットフォーマーからの報酬が安い

今では、Spotifyなどの音楽ストリーミングサービスが一般的になりましたが、プラットフォームから支払われる報酬が割に合わないという問題があります。詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。

アーティストに支払われる報酬は1曲のストリーミングにつき、わずか0.00437ドルと見積もられています。これは確かに安い…。

この「報酬が安い問題」は、多くの海外アーティストが物申しているわけですが、ストリーミングサービスのような便利なサービスも、儲かるのはプラットフォーマーだけで、アーティスト側にとっては旨味がないことがわかります。

NFTで「音楽ビジネス」はどう変わるのか?

NFTで「音楽ビジネス」はどう変わるのか?

NFTの技術で「音楽ビジネス」はどのように変化していくのか。

  • アーティストの収入が増える
  • 転売された時もアーティストの収入になる
  • NFT音楽を所有しているファンの収入にもなる
  • サードパーティーにかかる手数料がなくなる

アーティストの収入が増える

デジタル音源が、コピー、共有、盗用される可能性がなくなることで、ユーザーの購入機会の損失をなくすことができる。また、NFTによって、唯一無二の希少性が生まれることによって、より価値の高い作品として認知されるようにもなります。

また、楽曲の印税は収入になるまでに時間がかかりますが、NFTであれば、タイムリーに収入を得られるようになるので、活動費用の捻出にも困ることがなくなります。

転売された時もアーティストの収入になる

NFTのデジタル音源を他のユーザーに転売すると、制作したアーティストにも手数料が入るようになっています。

つまり、楽曲が転売されればされるほど、その都度、アーティストの収入につながるということです。

NFT音楽を所有しているファンの収入にもなる

NFT音楽を所有しているユーザー(ファン)は、販売することで報酬を受け取れますが、所有しているだけでロイヤリティが入る仕組みのサービスもあるようです。

持っているだけで収入が得られるなんて、NFTは株式のような金融商品と同じですね。アーティストとファンの互いにとって、大きなメリットのあるサービスだと思います。

サードパーティーにかかる手数料がなくなる

NFTは、サードパーティーのような第三者を挟むことなく販売活動が出来るので、これまでかかっていた「仲介手数料」を削減することができます。

例えば、レーベル側のマージン、ストリーミングサービスに支払っていた手数料、ライブチケットもNFTで販売すれば、人の手を使うことなく瞬時に取引を成立させることが出来るようになります。

NFTによって、アーティストは創作活動に専念できる

NFTによって、アーティストは創作活動に専念できる

音楽NFTが一般的になっていくことで、よりアーティストファーストになっていくはずです。

アーティストに対して継続的な収入が生まれる仕組みができることで、本来の創作活動に専念できる環境を作ることができます。

ただ、日本では、デジタルデータに関する法律の問題であったり、アーティストの過去曲の原盤権はレコード会社が持っていたりするので、まだまだ課題は多そうです。

また、DAO(自律分散型組織)がレコード会社やレーベルのような機能になると、また面白い展開になりそうです。

いずれにしても、音楽だけではなく、NFT市場はこれから先も目が離せませんね。

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この記事を書いた人

元バンドマンのロックな営業マネージャー|営業・マネジメント・広報・オウンドメディア編集長までなんでもやってます|月に7冊読破する孤高の読書家|ビールとハイボール|ギターはレスポール|元バンドマン|大田区出身|座右の銘は「雲外蒼天」

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